
そんな疑問を解決したします。
この記事の内容
- 知っておくべきレンズ用語
- レンズの種類と特徴ついて
- 動画撮影用におすすめなレンズを紹介
レンズは純正からサードパーティー製、種類や用途もたくさんあるので迷うのは当然です。
レンズがいくつあっても足りない僕はすでに「レンズ沼」に陥っていますが、動画撮影用に最低限持っておくと良いレンズについて紹介いたします。
この記事の信頼性
僕はフリーランス動画クリエイターとして映像制作で生計を立てています。企業広告動画やYouTubeの撮影、編集を主な業務にしています。
動画に特化したカメラについてまとめた記事はこちらになります!
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【 初心者向け 】映像制作にぴったりのカメラ(動画に特化)
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目次
レンズの選び方・動画撮影用:知っておくべきレンズ用語

これから初めてレンズを買う人からしたらレンズ表記はもはや暗号ですね、訳が分からなくて当然です。
というのも、メーカーによって同じ「手ぶれ補正機能」でも全く違う表記をしていることがあるので、非常にややこしくなっています。

しかし表記の意味さえわかれば見るべきポイントについてはわかるので、説明いたします。
例として、SONYの標準ズームレンズの表記は
FE 24-105mm F4 G OSS
ですが、下線が赤の部分は各メーカーごとに異なる表記で、青の部分は共通している部分です。
- FE=フルサイズ、Eマウント
- 24-105mm=焦点距離
- F4=F値
- G=Gレンズ、SONYの中での高性能レンズ
- OSS=レンズ内手ぶれ補正機能
基本的に並び順は共通なので、赤の部分は各メーカーで意味を調べましょう。
では一つ一つの用語について解説していきます。
マウント規格
レンズ交換式のカメラはメーカーが事で取り付け部分が違うので取り付けることさえ出来ず、使用できません。
このレンズの取り付け部分をマウント規格と言います。
上記のEの部分。SONYのEマウントの規格のカメラに使用できます。
例えば、キャノンのカメラを使っている人がニコンから発売されているレンズを付けようと思っても使用できません。
また、同じメーカーでもイメージセンサーのサイズが違うカメラではレンズの規格が違うため、取り付けられないこともあります。
サードパーティー製のレンズも各カメラメーカー毎にマウントが違うレンズが出ているので、まずは自分が使っているカメラのマウント規格をしっかり確認しておきましょう。
焦点距離
上記の例の"24-105mm"というのが焦点距離です。
簡単に言うとズームができる量で、数字が大きくなればなるほどズームできます。
ただしこの数字、カメラのイメージセンサーのサイズが異なると、同じ24mmでもずいぶん写せる範囲が違ってきます。
フルサイズセンサーのカメラで撮った24mmとマイクロフォーサーズの24mmとでは全然違った印象になるのです。
ここもかなりややこしいポイントの一つですが、理解しなければいけないポイントなのでしっかり理解しましょう。
イメージセンサーとは光をレンズに取り込むセンサーです。
サイズの違いから光を一度に取り込むことのできる量も異なるので、同じ焦点距離のレンズを使用した場合でも画角の違いがあり、階調の幅広さなどの画質における変化も生じてきます。
「フルサイズセンサー」と「APS-Cセンサー」「マイクロフォーサーズセンサー」が「1インチセンサー」があり、レンズの焦点距離の数字はフルサイズセンサーを基準にしています。
- フルサイズセンサーのカメラの人
基準のカメラなのでそのままでOK。
- APS-Cセンサーのカメラの人
ほとんどの一眼レフとミラーレスはこのタイプ。
この場合はレンズの数字に「×1.5」をすればOK。
- マイクロフォーサーズのカメラの人
オリンパスとパナソニックのカメラの人。
この場合はレンズの数字に「×2」をします。
- 1インチセンサーの人(高級コンデジ、NIKON 1など)
すでに開発終了となってしまったNIKON 1やSONY RX100シリーズなど1インチセンサーを搭載した高級コンデジは「×2.7」をします。
このように、イメージセンサー毎に計算し直せば、正確な焦点距離を出すことができます。
フルサイズのカメラの50mmの範囲を写したいなら、APS-Cカメラなら33mm、マイクロフォーサーズなら25mm、1インチセンサーなら19mm、の焦点距離で撮れば良いということになります。
F値
F値とは、簡単に言えば明るさです。
F値が低いほど多くの光を取り込むことができるので、明るいレンズということになります。
「明るいレンズ」というのは光を多く取り込めるので暗いところでもブレずに撮れたり、背景をボカした映像が撮りやすいという利点があります。
F値の表記の部分ですが、「18-55mm F3.5-5.6」と書いてあることがあります。
この表記の意味は、18mmの時にはF3.5まで、55mmの時にはF5.5までF値を小さく出来ますよという意味です。
先に例に出したレンズは、「24-105mm F4」なので、ズームしてもF値が変わらないレンズです。
このF値が通しで変わらないレンズを「F値4の通しレンズ」と言います。
開放F値が小さなレンズは画質にこだわったものが多いので、価格が高いレンズがほとんどです。
光をたくさん取り込むためにはレンズを大きくしなければならず重くなりますし、それに比例して値段も上がります。
F値がF2.8クラスの明るいズームレンズ(大口径ズームレンズ)は値段が10万円以上の高級レンズになります。
ズーム機能のない単焦点レンズの場合は構造が単純なため、開放F値が小さいものが多いです
最低でもF2.8、明るいものだとF1.2やF0.95といったものもあります。
レンズの選び方・動画撮影用:レンズの種類と特徴
レンズの種類は大きく分けて6つに分けることができます。
ここではそれぞれのレンズの特徴について紹介いたします。
標準ズームレンズ:多くのシーンで活躍
肉眼で見ているような、自然な距離感での表現が可能なレンズ。
ちなみに35mm程度が最も人間の視界に近いとされています。
シーンを選ばず幅広く使えるのが特徴です。
広角ズームレンズ:壮大な自然や風景
広範囲を映すことができるレンズです。
一度にたくさんの人を映して臨場感を表現したり、また室内を広く見せたい場合や、地面から空までの壮大な景色を撮影するのにも適しています。
望遠ズームレンズ:遠くにある被写体
ずっと遠くにある被写体や風景を、間近から見ているような感覚で映すことができるレンズです。
バードウォッチングや運動会など、被写体の近くに行きづらい撮影で威力を発揮します。
単焦点レンズ:ボケ感のあるオシャレな動画
ズームができず焦点距離が固定されているレンズです。
被写体以外の背景をぼかすことができることが魅力。
また他のレンズに比べ明るいというのも特徴です。
マクロレンズ:小さなものを撮影
小さな被写体を拡大して映すことを可能とする、接写に強い特殊なレンズ。
他のレンズと違い近接状態でもピントを合わせることができ、花や昆虫などの撮影に適しています。
魚眼レンズ:広範囲で臨場感を伝える
魚眼レンズは超広角レンズで、180°の範囲を撮影することが可能です。
魚眼レンズを使って自撮りすれば広い範囲を一気に写すことができるので、周りがどんな状況なのかを映像で伝えることできます。
また動画の一部を魚眼レンズで撮影することで、インパクトのある動画を作ることもできます。
レンズの選び方・動画撮影用:動画撮影におすすめなレンズ
お待たせしました。
以上のことを踏まえまして、最低限動画撮影用に持っておくと良いコスパの良いレンズを紹介します。
F値固定の標準ズームレンズ
F値が通しで低めのズームレンズを一つ持っておくとそれだけで多くのシーンで代用することができます。
メーカー純正については、僕の愛用カメラがSONY α7Ⅲなので、SONYのレンズを紹介します。
純正レンズは品質も高く高性能ですが、その分価格が少し高めです。
SONY純正
このレンズは価格もそこそこしますが、持っていると間違いなく大活躍する超高性能神レンズです。
映像制作の仕事をする場合は揃えておきたいレンズになります。
サードパーティー
価格を抑えたいという方はサードパーティー製のレンズを検討しましょう。
この規格のレンズはメーカー純正の高価格のものしかなったときに発売した、コスパ最強のレンズです。
発売前から予約が殺到し、売り切れ続出となりました。
僕も持っているのですが、本当に多くのシーンで使えて、なくてはならない存在です。
広角の単焦点レンズ
こちらは夜景などの暗いシーンや、室内での映像、ボケでオシャレな動画を撮影でしたいときに必要なレンズです。
SONY純正
広角で明るく撮影でき、レンズサイズもコンパクトで持ち運びに最適です。
単焦点レンズは純正レンズの方がサイズがコンパクトな傾向があります。
サードパーティー
SONYのAPS-Cのミラーレスの方は迷わずこれを買いましょう。
超広角で非常に明るくとても解像度の高いレンズです。
これ一つあるだけで一味違った映像を撮ることができます。
レンズの選び方・動画撮影用:まとめ
いかがでしたでしょうか。
レンズについて、簡単ではありますがご紹介させていただきました。
レンズは集め出すとキリがありません。
僕のようにレンズ沼にハマる前に、なるべく利便性の高い高性能のレンズを先に買っておくことをおすすめします。
おすすめする動画撮影用カメラについては以下の記事を参照にしてください。