
そんな疑問を解決します。
僕はある1冊の本がきっかけで会社員として生きることをやめて、現在フリーの映像クリエイターとして生計を立てています。
この記事では、僕が会社員を辞めるに至った経緯と会社に依存しないという生き方の楽しさ、大変さを書いていきます。
会社員は人間関係がきつい、満員電車がきつい、フリーランスは自由だけど不安定、、、そんなありきたりなメリットデメリットを書くつもりはありません。
そこら辺は皆さんすでにご存知ですし、選ぶのは最終的に自分で、どっちの方が良いとかもありません。
この記事では「会社員とは何か」を再認識してもらい、一つの選択肢としてフリーランスを知ってもらうために書きました。
目次
会社員はつまらない:僕が会社員を辞めた理由
きっかけは1冊の本
思い返してみれば、僕はわりと社会不適合な人間でした。
学生時代は将来やりたいことも特になく、新卒で入社した会社をやめて海外に留学に行ったりもしました。
留学後入社した会社で働いているときも、一生この会社にはいないだろうな〜次は何しようかな〜と常に思いながら働いてました。
しかしその時は会社員を辞めるなんて思ってませんでしたし、他の会社で新しいことしよう!くらいにしか思っていませんでした。
そこで出会ったのがこの本。
超有名な「マルクス 資本論」です。
ドイツの経済学者カール・マルクス先生の本です。
彼が30年間図書館に引きこもり、書物を読み漁った結果完成した本です(頭おかしい)
簡単に解説すると、僕たちが今生きている資本主義を否定して共産主義こそが正義!と言っている本です。
ただし内容が超難しいので僕はこっちで読み直しました。笑
この本でマルクスは「資本主義はダメだ!社会主義を目指せ!」といっていたのですが、2020年現在の僕たちからすると社会主義、共産主義は大失敗していることは分かりますよね。
なのでこの本は「遅れている思想、怪しい危険な本」と思われていますが、僕が注目したのは前半でマルクスが資本主義について徹底的に分析している部分です。
「あぁ資本がすべてのみこんでゆく、人々の労働さえも『商品』になってしまう。人は機械化され搾取され匿名のものになってしまう…」
マルクスはこんなことを言ってます。
資本主義とは、「商品の集合体」で僕らの労働力も商品であり、それを切り売りすることで経済が回っていくとマルクスは考えていました。
労働力は商品。では、「給料」とは何か考えたことありますか?
僕もこの本を読むまでは

というくらいの認識しかありませんでした。
マルクスいわく「給料」とは「労働力を再生産させるためにかかる必要経費」です。
仕事に行けば肉体的にも疲れますし、お腹も減るのでご飯も食べます。寝るための家も必要です。
明日も今日と同じレベルの「労働力」を再生産して提供するために、僕らは「給料」からそのための経費として衣食住をまかなっています。
仕事をしているとストレスも溜まりますので、娯楽費用も必要です。
何が言いたいのかというと、少し過激な言い方になりますが「会社員は現在の制度化された奴隷」ということです。
会社員は搾取されているというのはよくみんな口にしますが、会社への労働力を生産するために給料を使うので、いつまで経ってもお金が溜まることがありません。
労働力しか商品として提供できないのであれば、それを再生産する経費しかもらえないのがサラリーマンです。
今の生活に満足しているとしても、会社員は一生次のステージ、本当の経済的自由を手にすることはできません。
労働力以外を生み出さないと一生自由にはなれない
何やら怪しい勧誘のような文章になってきてしまったのでここで軌道修正します。笑
この本を読んで僕の体に雷が落ち、こんなことを考えました。

結局会社員って一つの会社と契約してるだけなので、その会社の規則に乗っ取った給料しかもらえないんですよね。
会社の利益のために働くのでその会社で役立つことしか学べません。

そしてサクッと仕事を辞め、労働力以外で自分が商品にできるものはないかを考えました。
どうせなら大好きなものにしようということで映像制作の道に飛び込んだのでした。
今ではありがたいことにこれで飯を食うことができています。
給料を労働力の再生産のためではなく、「もっと良い商品を自分の中で作る」という考えに変わったのでドローンを買って映像の幅を広げたり、他業界のすごい人に会って知見を広げたりということに時間とお金を使うようになりました。
まだ労働力以外の自分の商品が明確にはなっていないのですが、僕が全力で楽しみながら作った映像が価値となってお金が生まれるという、給料とは違う何かをいただくことができています。
会社員はつまらない:道から外れた結果
僕はフリーランスという世の中のほとんどの人とは違う生き方を選択しました。
その結果、大変のことだらけですし、毎日が不安なのは事実です。
しかしそれ以上に人生がより楽しくなりました。
会社員は特に何も生み出さなくても「会社に出社する」ということが労働力の提供なので給料がもらえます。
僕の商品である映像は、どんなに作業工程がかかっていても相手が価値がないと思ったらただのゴミです。
根本的にお金を生み出すメカニズムというものが変わりました。
会社員時代から一番大きく変わったことは、四六時中自分が提供できる商品について考えるようになったということです。
僕は日々試行錯誤して生きるということが人生の醍醐味だと思います。
会社員が収入を増やそうとして「残業」「出世」「転職」を考えますがこれらはすべて労働力を売っていることに変わらないので、これを続けている以上、お金に困る生活からは抜け出せないと考えています。
お金に困る生活から抜け出したいのであれば労働力を売るのではなく、労働力以外の「商品」を持つことをおすすめします!
まとめると、会社員として給料に不満がある場合はそれ奴隷と変わらないよ、ということです。
毎日元気に出社して全力で仕事に取り組むための経費が全く足りていないので、足らない部分を会社に搾取されているということです。
この会社員という安定したレールから外れて生きていくのは本当に修羅の道ですが、一歩踏み出した人だけが見える景色というものは必ずあります。
まずは副業でもいいので、「自分一人でお金を稼ぐ力」ということを身につけてみることをおすすめします。
記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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