
そんな疑問を解決したします。
ソフトボードが通常のサーフボードよりもテイクオフが簡単な理由は、浮力が高いからです。
結論を言うと、初心者の方はソフトボードを使うことによって普通のサーフボードで練習するよりも何倍も上達が早くなります。
この記事では、初心者の方がソフトボードを使うことのメリットについて紹介いたします。
この記事の信頼性
僕はフリーランスとして独立する前は、サーフボードメーカーの営業として勤務していました。サーフィン歴も10年以上ですので、サーフィン業界目線、サーファー目線で客観的にソフトボードを評価します。
目次
ソフトボードでテイクオフを練習するメリット
一昔前のソフトボードといえば、サーフショップに置いてある初心者用レンタルボードのイメージで、サーフボードというより浮き輪などのマリングッズに近い位置づけでした。
しかし、ここ3年ほどで非常に多くのソフトボードが各メーカーから開発され、ソフトボードサーファー(ソフトボードしか使わない人)が現れるほどのソフトボードブームになっています。
僕もサーフィン業界に勤めていたときにこのブームを目の当たりにし、どんどん進化するソフトボードの機能性に驚かされました。
断言します。
通常のサーフボードでできて、ソフトボードでできない事はありません。
最新のソフトボードでは、バレルにも入れるし、エアーだって決めることができます。
ここで理解していただきたいのは、ソフトボードはもはや初心者用ボードという位置づけではなく「ソフトボード」という一つのジャンルになったということです。
ではそんなソフトボードを使ってサーフィンを練習することのメリットを紹介いたします。
浮力が高いのでテイクオフが簡単
はい。タイトルの通りです。
ソフトボードは通常のサーフボードと比べると厚み、ボリュームがあるので早いテイクオフが可能です。
中級者の方はいつもよりも早くテイクオフができるので(うねりから立てるイメージ)その後のアクションに対する余裕が生まれます。
まだテイクオフができない初心者の方も、ソフトボードで練習することによってサーフボードの何倍もの早さでテイクオフを習得することができます。
細い木の板で波に乗るよりもバナナボートで波に乗る方が簡単なのと同じ原理です。
サーフィンの上達が早い
多くのサーフィンを始めた初心者がつまづくのが、テイクオフです。
このテイクオフができないために毎年多くの初心者がサーフィンをやめてしまいます。
しかしこのテイクオフさえ習得できれば、サーフィンの本当の楽しさがわかりサーフィンにのめり込んでいきます。
ソフトボードの浮力を最大限利用することによって、テイクオフを簡単に習得することができます。
僕が学生の頃は現在のようなソフトボードがなかったため、先輩のお下がりのペラペラの板でサーフィンを始めました。
そのおかげでほぼ毎日海に通ってやっと1ヶ月ほどでテイクオフを身につけることができました。
僕は負けず嫌いな性格なのと、10代と若かったので諦めずに続けることができましたが、今同じことをやれと言われたら間違いなく挫折すると思います。

これからサーフィンを始める方は、とにかく最初は道具の性能に頼ってまずはテイクオフを習得しましょう。
テイクオフとは「感覚」です。
「波に合わせてパドルをし、ボードの上に立つ」という感覚を身につけてしまえば、どのようなサーフボードでも同じことができるようになります。
このテイクオフを早く習得することによって次のステップに進むことができるので、サーフィンの上達が早くなります。
安全に楽しめる
サーフィン初心者の方は、このテイクオフの練習で何度もひっくり返ります。
例え小さい波の時でも、サーフボードが自分から離れ、波に揉まれて自分もしくは他人にぶつかり怪我をさせてしまう危険性があります。
「サーフボードを絶対に自分の手から離さない」ということが非常に大事ですが、時には離してしまう可能性があります。
そんな時に表面がスポンジのソフトボードであれば、より安全にサーフィンを楽しむことができます。
フィンもぶつかると非常に危険で、気をつけないと大怪我につながります。
しかしソフトボードのフィンはプラスチック製の柔らかいソフトフィンなので、このリスク下げることができます。
サーフィンというスポーツは自然と向き合う非常に危険なスポーツです。
自分の力量を過信し、毎年多くの怪我人や行方不明者を出しています。
初心者の方は、まずはソフトボードを選んで怪我をするリスクを減らし、安全にサーフィンを楽しみましょう。
ソフトボードの選び方


ということで、サーフィン業界に勤めていた僕が、本当におすすめできるソフトボードについて紹介いたします。
ロング?ショート?
まずはここを決めましょう。
自分はショートボードでバリバリのリッピングができるようになりたいんだ!目指すはケリースレーターだ!という方はショートボードを。
私はロングボードでジョエルチューダーのようなスタイリッシュなサーフィンができるようになりたい!という方はロングボードを選びましょう。


先ほどはテイクオフの感覚さえ覚えればどのようなボードでも応用が可能、と申し上げましたがロングとショートではこの感覚に大きな違いがあります。
ショートの方がテイクオフが難しいのは当然ですので、ショート→ロングへの移行は簡単でも、ロング→ショートへの移行は再度テイクオフの練習から始めることになります。
ですのでショート志望の方は最初から短めの板で練習しましょう。
おすすめなソフトボード(高性能ソフトボード )
3度世界チャンピオンに輝いた、プロサーファーの絶対的王者、ミックファニングが開発したMF(ミックファニング)ソフトボードです。
このソフトボードは、構造が今までのソフトボードとは全く異なっています。
AKU SHAPERでEPSフォームを削り、カーボンとグラスファイバーをエポキシレジンでラミネート、最後にバキュームシュリンクテクノロジーを駆使してソフト加工した画期的な新しい構造を開発。
これが公式の説明文ですが、なんでサーフィン業界って専門用語を連発するのが好きなんでしょうね笑
要は、ソフトボード の中にサーフボードが丸々1本入っています。
最初にサーフボードを用意して、周りをスポンジ加工してあるだけなので性能は普通のサーフボードと変わらないよ、ということです。
2020年最新モデルのCAT FISHはソフトボードなのにコンケーブがしっかり入っていて、とんでもない加速力があります。
おそらく今年の夏、ビーチで一番波をかっさらうボードでしょう。
長めの板をお探しの方は「BEASTIE」がおすすめです。
ストリンガーもしっかり入っているのでしなりもよく、強度も強いです。
デザインで選ぶ
ソフトボードはそのデザイン性も非常に高くおしゃれな板がたくさんあります。
海に行くのが楽しくなるようなデザインがたくさんあるので、お好みのソフトボードを選んでサーフィンを楽しみましょう!
おすすめなソフトボード(デザイン性)
ボディーボードを発明したレジェンド、トム・モーリー(Tom Morey)によるソフトボードブランド「CATCH SURF(キャッチサーフ)」です。
このソフトボードのコンセプトは、「とにかくサーフィン楽しもうぜ!」というものです。
そんなCATCH SURFが何より優れているのはそのデザイン性です。
とにかくキャッチーな見た目で、かわいいデザインのものが多く、おしゃれサーファーや女性サーファーに大人気のソフトボードです。
CATCH SURFの大人気モデルのODYSEA(オディシー)です。
セカンドボードとしても活躍しますし、とにかくデザインがかわいいですよね。
初心者の方にもおすすめできるサイズもしっかりとあります。
なんだか海に行くのが楽しくなるデザインですよね。
クールで無骨なデザインがお好みなら「DRAG」がおすすめです。
今までのソフトボードにはないアンダーグラウンドなデザインが特徴のブランドです。
個性的なルックスと予測不可能なライディングで世界中のファンを虜にするChippa Wilson”チッパ・ウィルソン”がメインライダーで、彼の世界観をそのまま再現したデザインが魅力です。
まるでヴィンテージバイクのようなデザインですね。
古き良きカリフォルニアを再現した非常におしゃれなデザインです。
クールなロゴとヴィヴィットカラーで海で一番目立てること間違いなしです。
価格重視
通常のサーフボードよりも価格が安いソフトボードですが、その中でも価格を重視したいという方もいると思います。
初心者の方は、まずは初期費用を抑えてとにかく先にサーフィンにのめり込んで知識をつけてから道具に投資していくというのが利口な選択です。
ここでは、最低限の機能性を備えたソフトボードを紹介します。
おすすめなソフトボード(価格重視)
オーストラリア発祥のソフトボードブランド「SOFTECH/ソフテック」です。
ビギナーと上級者で2つのカテゴリーを設定していて、自分に合うソフトボードを選びやすいところが特徴的でもあります。
比較的価格が安いことでも有名で、とにかくコスパを重視する方はこのブランドがおすすめです。
正直これ以下の価格のブランドは量販店に売っているような偽物ソフトボード(またの名をビート板)になりますので、最低限サーフィンができるソフトボードを選びましょう。
SOFTECHは多くのプロサーファーのシグネチャーモデルを出していて、これはブラジルの超有名プロサーファー「フェリペ・トレド」モデルです。
初心者の方には一番おすすめするブランドですね。
サーフィンをまず楽しむために、初期費用はなるべく抑えましょう。
ソフトボードはテイクオフが超簡単:まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記の画像はオーストラリアのバイロンベイでの一枚です。
サーフィンって最高ですよね。
結論、これからサーフィンを始めるのであればソフトボードを選びましょう。
価格、安全性、機能性、上達の早さの面で全くデメリットがありません。
サーフィンは世界中で楽しむことができる最高のスポーツです。
一緒にサーフィンを楽しみましょう!