
そんな疑問を解決したします。
この記事の内容
- 動画編集、映像制作に最低限必要なもの
- 趣味向けとビジネス向けでそれぞれ必要なものをご紹介
動画編集、映像制作に必要なものは、「カメラ」「PC」「動画編集ソフト」の3点です。
趣味で行う方については、費用をなるべく抑えたい方が多いはずです。
趣味で行う方とビジネスで取り組む方をごっちゃにして必要以上のスペックのPCや高額な編集ソフトを紹介している記事が乱立しています。
この記事ではこれら2つの用途をしっかり分けて、「動画編集、映像制作に必要なもの」について紹介いたします。
この記事の信頼性
僕はフリーランス動画編集者として生計を立てています。企業や個人のYouTubeチャンネルを担当したり、企業のPR動画を制作しています。今回は初心者の方でも動画編集ができるよう、初心者目線で動画編集についてご説明いたします。
目次
動画編集に必要なもの:カメラ
まずは動画を撮影するカメラが必要になりますね。
カメラといっても昨今では様々な種類の動画撮影用カメラが開発され、これから動画撮影をする方はどれを選べばいいのかわからない状態になっています。
これからカメラを買う方はミラーレス一眼、アクションカメラの2つから選べば失敗はないでしょう。

まず一眼レフですが、ボディのコンパクトさと性能の進化も相まって、今後ミラーレス一眼カメラが主流になっていきます。
これからカメラを始めてみたい方で一眼レフとの違いがよくわからない方は、勢いと進化が凄まじい「ミラーレスカメラ」で全く問題ないと言えます。
ビデオカメラについても、「用途が動画撮影」のみに限られてしまうので、写真の撮影や防水機能などを搭載した他のカメラの方がコスパが良いです。
ひと昔前は、動画の撮影といったらビデオカメラが普通でしたが、現在ではビデオカメラの性能を上回るミラーレス一眼や非常にコンパクトなアクションカメラが登場しています。
趣味向けのカメラ
ここでは、10万円以下の比較的低価格で動画性能に特化したミラーレス一眼カメラと、アクションカメラを紹介いたします。
SONYα6300
SONY αシリーズの10万円以下で買えるカメラです。
SONY αシリーズと言えばプロ動画クリエイター御用達のSONYが誇る看板商品です。
低価格ですが、同価格帯の他メーカーのカメラと比べてもその性能は抜きん出ています。
世界のSONYだからこそ実現できる価格ですね。
SONYα6400
2019年に発売された、SONY αシリーズの最新機種。
SONYの最新技術を取り入れ、動画性能についてはプロ級のスペックですが、入門シリーズとして価格は抑えられ、業界を震撼させました。
GoPro HERO8
趣味で楽しむカメラの代表、GoProです。
防水機能はもう周知の事実ですが、最新作は手ブレ補正機能や多くの撮影モードが追加され、初心者の方でも圧巻の映像を撮ることができます。
DJI Osmo Pocket
ドローンメーカーのDJIからとんでもないカメラが開発されました。
小型ジンバル付きカメラ『OsmoPocket』は、非常にコンパクトながら高画質でブレのない動画撮影ができるとあって発売と同時に大きく話題になりました。
動画をオール一眼レフで撮っている人もいますが、個人的には自撮りでの撮影は利便性を重視したいので、自撮りシーンは機動性の高い機材を選ぶことをオススメします。
多くのYOUTUBER、インフルエンサー、Vloggerにも愛用されています。
ビジネス向けカメラ
これから映像制作に携わっていく方は、カメラについては妥協しない方がいいです。
カメラの性能ひとつで作れる映像に差が出ますし、撮影技術については後から身につけることが可能です。
上記のカメラでコストを抑えるのも手ですが、余裕のある方は最初からプロ仕様のカメラで技術を磨いていく方が成長は圧倒的に早いです。
ただ高額なカメラではなく、「動画を撮ること」を追求したカメラをご紹介いたします。
SONYα7ⅲ
多くの動画クリエイター、プロカメラマン、有名YouTuberが愛用しているカメラです。
僕もメインカメラで使用していますが、自分の思い描いた映像を撮ることができ、本当に助けられています。
LUMIX GH5
PanasonicのGHシリーズはLUMIXのミラーレス機の中で最も有名な機種です。
GHシリーズは「動画に強いモデル」の印象がとても強いですが、GH5はLUMIXで初のプロフェッショナルを対象としたカメラになっています。
動画編集に必要なもの:PC
趣味向けの方もビジネス向けの方も、動画編集を行う場合、最低限のパソコンのスペックを確保しなければなりません。
パソコンのスペックが低いと、編集時にパソコンがカクつき最悪電源が落ちて動画データが消失するという可能性もあります。
動画編集を行うにはある程度の初期投資が必要になることは理解しましょう。
では、重視すべきスペックについて説明します。
CPU
CPUとは、人間の脳にあたる部分です。
この性能が高いほど、高度な作業ができます。
動画編集は一般的に高度な作業に分類されるので、このCPUが最も大切な部分です。
CPU性能については妥協するべきではないです。
有名なCPUメーカーである「インテル」を例に挙げると、最低でもCore i5、できればCore i7以上です。
現在は一眼レフやミラーレスカメラで、鮮やかな4K動画を撮る事が可能ですが、4K動画を編集するのであればCore i9のパソコンを選べば不自由なく作業する事ができます。
メモリ
メモリとは、CPUが処理したデータを一時的に保存するところです。
メモリについては動画編集をする方の用途に応じて選択する必要があります。
参考
- 8GB : 簡単なフルHD動画の編集
- 16GB:複雑なフルHD動画の編集 最低限の4K動画の編集
- 32GB:4K動画の編集 最低限の3DCG(3D映像)の編集
- 64GB:すべての需要に対応
動画編集に使う場合は、最低でも8GB以上を選びましょう。
ストレージ容量
SSDとHDDがありますが、SSDはHDDよりも、書き込みと読み込みが早いストレージです。
動画編集を今後していくのであれば、ストレージ容量は重視すべき点ですが(動画のデータサイズはめちゃでかい)、足りない部分については外付けSSD(HDD)で対応する事ができます。
画面サイズ
動画編集を行う際は、画面サイズが大きい方が絶対に効率が良いです。
最低でも13インチ以上のものを選びましょう。
おすすめなPC
僕が使用しているパソコンはMacBook Pro 16インチです。
動画編集者には超おすすめするパソコンなのですが、(MacBook Pro解説ページはコチラ)
少々値段が張るので、初心者の方におすすめする最低限のスペックを持ったコスパの良いパソコンを紹介いたします。
- CPU:Core i7-8565U
- メモリ: 16GB
- ストレージ:SSD: 512GB(M.2 NVMe)
- 液晶パネル: 15.6インチ
- CPU: Core i7 9750H
- メモリー:16GB DDR4 2666MHz(2x8GB)
- ストレージ:SSD: 512GB(M.2 NVMe)
- 液晶パネル: 15.6インチ
- CPU:Core i7-8750H
- メモリ: 8GB
- ストレージ:HDD: 1TB+SSD:128GB
- 液晶パネル: 15.6インチ
さらに詳しくPCスペックについて知りたい方はこちらも合わせてお読みください!
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動画編集に必要なPCスペックは?【 初心者ガイド 】
続きを見る
動画編集に必要なもの:動画編集ソフト
動画編集ソフトも非常に多くの製品がリリースされており、どれを選べば良いのかわからない方が多いと思います。
ここでも趣味向けとビジネス向けで分けて紹介します。
動画編集ソフト:趣味で使う方
ここでは、無料や低価格で使えるソフトや、あまり操作が複雑でない初心者向けのソフトを厳選してご紹介いたします。
Mac専用ソフト
iMovie
Macに標準搭載されている無料で使える動画編集ソフトです。
動画を切り貼りしたり、字幕やBGMを付けたり、簡単にオリジナルの動画を作ることができます。
簡単な動画編集でしたらiMovieで十分可能です。
Windows専用ソフト
Power Directer
国産の動画編集ソフトです。
国内販売シェア5年連続No.1の優秀なソフトで、他のソフトに比べて軽くて扱いやすいのが特徴。
直感的な操作で、初心者でも見栄えの良い作品を作ることができます。
専用マニュアルも非常にわかりやすいです。(他のソフトは海外製なので翻訳されていても難解な事が多い)
4K動画にも対応し、DVDに出力も可能なので、上級者にもおすすめです。
ワンタッチカラー補正やデスクトップ録画機能など、便利な機能が多数備わっています。
価格はAmazonプライム価格で12,464円(税込)です。
この価格帯でここまでできるソフトは他にあまりないですね。
Mac、Windowsに対応
davinci resolve
オーストラリアのブラックマジックデザインが開発している動画編集ソフトです。
有料版と無料版があり、ほとんどの機能を無料で使うことができます。
少し妥協して、タダで動画編集を始めたい方にはおすすめなソフト。
4K動画以上の編集や、さらに高度な編集をする方は有料版にしましょう。
Fimora9
初心者〜中級者向けの動画編集ソフトで、基本的な動画編集に加えて既存のエフェクトの数も多く、これから始める方にはぴったりのソフトです。
初心者の方への使いやすさを追求した直感的な編集画面で、複雑な機能をあえて少なくし基本的な動画編集を簡単にできるように考えられたソフトです。
価格は永久ライセンスが8,980円(税込)で、年間プランが6,980円(税込)です。
価格もそこまで変わらないので、永久ライセンスで購入したほうがいいです。
Fimora9×Wedding
「Fimora9×Wedding」とは結婚情報誌「ゼクシィ」にも取り上げられた、結婚式用ムービーを作るのに最適な動画編集ソフトです。
Fimora9の基本機能に加えて、販売元のWondershareが提供する結婚式用ムービーに使える「ウエディングパック」というタイトルやエフェクトのテンプレートが使用できます。
価格は永久ライセンスが11,220円(税込)、年間プランが9,220円(税込)です。
動画編集ソフト:ビジネスで使う方
ビジネスでこれから動画編集を行う方は、情報の多さ、案件の取りやすさで編集ソフトを選ぶ必要があります。
わからないことがあった時に、ネットで調べたらすぐに情報を得れる方が効率よく作業を継続できますし、編集ソフトがあらかじめ指定されている案件も少なくありません。
これから動画編集でお金を稼ぎたい方はこれらのことを加味して考えると、選ぶべき動画編集ソフトについては以下の2択になります。
Adobe Premiere Pro(プレミアプロ)
Adobeソフトといえば、プロクリエイター御用達のソフトです。
映像制作やイラストづくり、画像加工やホームページ作成まであらゆるコンテンツを作ることができます。
コンプリートプランでは、画像加工やサムネイル作りに最適なPhotoshop、映像に特殊効果やアニメーションを加えるAfter Efectsと動画編集に必要不可欠なソフトに加えて、合計30種類以上のソフトを使うことができます。
これから映像制作に携わるのであれば迷わずこのソフトをインストールしましょう。
後々必ず必要になります。
FinalCutPro
Mac専用の動画編集ソフト、Appleの無料編集ソフト「iMovie」の上位版。
Windowsユーザーは使用できないので注意してください。
一回買い切りなので、導入後は追加料金なしでソフトを使うことができます。
お値段は34,800円で一回買い切り型なので、ソフトを導入してしまえば追加料金はかかりません。
動画編集ソフト導入後の効果的な学習方法のついては以下の記事を参照にしてください。
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動画編集の勉強方法について【 最短で稼ぐ勉強法 】
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動画編集に必要なもの:まとめ
いかがでしたでしょうか。
動画編集に必要なものは、カメラ、PC、動画編集ソフトの3点でした。
5Gの到来によりこれからますます「動画」というものが重視されていく時代に突入しますね。
趣味で行う方も、ビジネスで行う方も、「自分で撮ったものを編集する」ということは、これからの時代に間違いなく必要なスキルを身につけることができます。
ぜひ今日から自分の動画を編集してみましょう!
今話題のVlogに興味のあり方は、以下の記事で撮影方法について詳しく説明しています。
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Vlogの撮り方について【 これから始める方へ 】
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